カール・ユング心理学「最も危険な種類の霊的錬金術を理解せよ」

共感力の高いあなたへ──ユングの最終警告:光を奪う者たち|カール・ユング原典
ソース:https://youtu.be/dItnSBSk1yI?si=_Pz4ojm58v45BwON

エンパスへの警告:最も危険な種類の霊的錬金術を理解せよ

この中で述べられている「霊的錬金術」とは、エンパスとナルシスト(あるいは光を奪う者たち)との関係性において、無意識がその根源的な全体性への渇望において対極を引き寄せるプロセスを指します。具体的には、以下の要素が含まれます。

  • 光と影の引き寄せ
    • エンパス(光の運び手)の魂の光があまりにも明るく輝く時、彼らはその光をむさぼり食うためにやってくる者たち(ナルシスト)を引き寄せます。
    • これは単なる社会的な力学や心理的な相性の問題ではなく、最も危険な種類の霊的錬金術であるとされています。
    • 無意識の法則はバランスを要求するため、癒されていない光の運び手は影をむさぼり食う者を引き寄せるという、偶然ではない「無意識の儀式的再現」です。光と闇がかつて一つであったことを思い出そうとする古代の夢のようなものです。

  • 「全体性」を求める無意識のプロセス
    • 無意識は悪ではありませんが、非道徳的であり、あなたの快適さや生存を気にせず、いかなる代償を払ってでも全体性を求めます。
    • エンパスが「無防備で無覚な光の灯台」として人生を歩む時、他者の無意識はあなたを迎え入れるためではなく、吸収するために手を伸ばすでしょう。
    • 彼らの統合されていない影は、自分たちの中に見つけることのできないものをあなたの中に見出すのです。これは愛ではなく、繋がりでもなく、消費を意味します。

  • 覚醒と変容の可能性
    • この霊的錬金術的な結合は、両者が目覚めない限り神聖なものとはなりません。しかし、あまりにも頻繁に、ただ一人だけが覚醒の重荷を背負うことになります。
    • エンパスにとっての「霊的錬金術」は、自己犠牲や共依存のパターンに意識が向けられ、それらが「パターン」として認識される時、そのパターンが意識化された時に転換点となることでもあります。
    • これは、エンパスの共感が罰ではなく力となる瞬間であり、自らの洞察力を通じて痛みを吸収するのではなく、それを変容させることによって全体性が可能であるという真実を体現することにつながります。

要するに、霊的錬金術とは、エンパスが持つ「光」が、ナルシストのような「影」を持つ存在に吸収され、消耗される危険な関係性を指しますが、同時に、エンパス自身がこの関係性のパターンに気づき、自己を確立することで、その「光」が自己破壊ではなく「力」へと変容する可能性を秘めたプロセスでもあります。

Akie Ogata

2010年よりNPO法人情報共有ネットワークを通じて情報サイトほんとうがいちばんを運営。スピリチュアルから現実社会まで垣根を超えたカテゴリーを持って情報を配信し続ける。個人セッション・グループセッション、各種イベントを通じて気づきのサポートを提供。 スピリチュアルな学びを現実生活に活かす-実践ナビゲーター。